屋久島渡島が人生の転機!
すべての出会いと経験を糧に突き進む
川田空さんの生き方
2025.04.18

あすバトブログでは、KTCグループが掲げるパーパス「明日へのバトンを、今。」にちなんで、サービスや世代・立場を超えたバトンの渡し合いを特集しています。今回ご紹介するのは、通信制高校「おおぞら高校」卒業生の川田空さん(2025年3月取材当時 大学2年生)です。川田さんは、センバス教育みらいプロジェクト・留学エージェント「ウィッシュインターナショナル」・学習塾「ナビ個別指導学院」ともバトンをつないできました。KTCグループと密に関わりながら、自分の夢を追いかけ続ける川田さんを取材しました。
川田さんの夢が動き出した最初のきっかけは何ですか?
おおぞら高校には2年次の11月に転入しました。3年次の6月に初めて参加した屋久島スクーリングが、僕の人生の転機となりました。そこで「屋久島本校で働く卒業生」の杉山栞奈コーチ(おおぞら高校では先生のことをコーチと呼ぶ)に出会いました。昔から先生という仕事には興味がありました。ただ、高校を転入学したため教員免許が取得可能な大学への進学は難しいと勝手に思い込んでしまい、一度諦めた夢でした。卒業生の杉山コーチが働く姿を見て、今から先生を目指しても遅くないことに気づきました。先生になるという夢が再熱しました。
屋久島スクーリングでは、全国から集まった初対面の生徒たちと仲間になることができました。4泊5日(みらい学科の場合)という短い期間なのにすごいですよね。本当に良い経験でした。屋久島は不思議と”あたたかさ”を感じる場所でした。その空気感にも強く惹かれて「おおぞら高校の屋久島本校で働きたい」と本気で思いました。
通っていた大宮キャンパス(サポート校)のコーチに「屋久島本校のコーチになりたい、もっと屋久島を訪れたい」と相談したところ、屋久島本校で開催される卒業式を教えてもらいました。そこに参加するためには「もっといろいろなことを頑張って挑戦しなければ」と思うようになり、さまざまなチャレンジを始めました。卒業までの約9ヶ月間は非常に濃い時間でした。

高校3年次の夏に参加した屋久島での「センバスキャンプ」はどうでしたか?
スクーリング以後、直近で屋久島に行けるチャンスがあったのが、センバス教育みらいプロジェクトの「夏の冒険センバスキャンプ2022 in屋久島」でした。思い切って一人で参加をしました。小学生低学年から大人まで幅広い世代の方々と4日間一緒に過ごしました。「何でもやってみよう」というスタンスが面白かったです。皆のやりたいことをやっていくからこそ、成長できたと思っています。屋久島って特別なパワーのある島ですよね。実は偶然、スクーリング引率中の杉山コーチに猿川ガジュマルの前で会えたんです。ロールモデルにしている憧れのコーチなので、嬉しかったです。
キャンプファイヤーの火を囲んで、本音を語り合う時間がありました。自分のことを話すのは緊張するし、普段だったら絶対言いたくないけど、一緒に過ごした皆の前だったから言えたことがたくさんありました。センバスキャンプに挑戦した理由や将来の夢、キャンプの思い出などを皆で話しました。正直、センバスキャンプに行くまでは「本当に先生になれるのか」と悩み、決意が揺らいでいました。屋久島でさまざまな体験をしたり、仲間が増えたり、想いを伝え合ったりすることを通して、自分がやっていきたいことが固まりました。参加後には「必ず先生になって屋久島に戻ってきたい」という強い想いに変わっていました。

おおぞら高校在学中はさまざまなことに挑戦したと聞いています。ぜひ教えてください。
卒業までの9か月間で、さまざまなKTCグループのサービスに出会いました。英語が好きだったので「ウィッシュインターナショナル」のポケットホームステイ(オンライン留学)を利用しました。他にも、おおぞら高校が提供する中学生サポートコース「おおぞらみらいスクール」に先輩コーチとして参加しました。また当時は美容や理容にも興味があったので、美容系のみらいの架け橋レッスンにもたくさん出席しました。
教員免許を取得すると決めてから、大学受験の準備も始めました。以前から志望していた語学系大学があったのですが、学力が足りなくて一度諦めた過去がありました。やはり進学するなら元々目指してた大学に行きたいと奮起し、自分に合う受験方法を選択し、見事合格することができました。実は、共通テスト対策のために「ナビ個別指導学院」に通っていました。高校卒業後は、ナビ個別指導学院で約1年間講師のアルバイトをしていました。さまざまなタイプの子どもたちが通ってくれていたので、生徒一人ひとりに合わせて授業を工夫することが楽しく、やりがいを感じていました。

屋久島本校での卒業式に参加されましたが、卒業式はどうでしたか?
全生徒が屋久島本校卒業式に参加できるわけではなかったので、参加できるようになったことにまずホッとしました。どうしても卒業生代表の答辞をやりたかったので、立候補しました。屋久島本校で「先生として屋久島に戻ってくる」ことを宣言したかったからです。以前の僕なら絶対に手を挙げることはしなかったと思います。無事答辞に選ばれ、皆さんの前で決意を発表することができました。母の表情が見えたのですが、感激してくれたみたいですごく泣いていました。僕も感情が込み上げて来ましたが、想いはしっかり伝えたかったので、なるべく泣かないように頑張って話しました。
卒業式では「屋久島本校で働く卒業生」の倉持伶コーチにも新しく出会えました。倉持コーチは僕と同じ大宮キャンパスにも通っていたそうで、いろいろな話ができました。改めて先生になって屋久島に戻ってきたいという想いが強くなりました。

現在はどのような大学生活を過ごしていますか?
教職を履修しており、今は大学の授業に励んでいます。大学4年生になったら屋久島本校に教育実習に行きたいと思っており、先日問い合わせをしたばかりです。おおぞら高校の春日部キャンパスで、授業サポートを行うアルバイトも行っています。生徒たちとはスクーリングの思い出やなりたい大人について、いろいろな話をしています。屋久島には最近は行けていませんが、センバスみらいプロジェクトが各地で開催しているダッチオーブン講座などのイベントにも参加を続けています。
川田さんの「なりたい大人」を教えてください。
具体的な夢はたくさんあります。まずはおおぞら高校でコーチになって屋久島で働くこと。他にも、人の人生に関わるような人事や広報の仕事もやってみたいです。センバス主催の野外活動を通して、自然や農業にも興味が出てきています。
KTCグループの大人たちは、楽しそうに過ごしている人が多いですよね。それに憧れています。特にセンバスキャンプで出会った渡邉匠コーチは、まさにいろいろ愉しんで行動している人で、僕の理想の大人像です。将来コーチになれたら、生徒たちには自分が愉しんでいる姿をたくさん見せたいです。どんなこともポジティブに捉えられるように、考え方を変えてあげられる人になりたいです。そのためには、自分が一番愉しんでいられる大人になりたいと思っています。
KTCグループは「明日へのバトンを、今。」をパーパススローガンに掲げています。川田さんのつなぎたいバトンは何ですか?
自分もバトンをもらった側だと思っています。卒業生のコーチからもらったバトンを、今度は自分が「次の世代の生徒たち」に渡していきたいです。中には自分自身を表に出せず、自分の世界に縮こまってしまっている人もいると思います。そんな方々の心を開く、彼らなりの花を開かせてあげるサポートがしたいと考えています。

おおぞら高校のコーチたちからのバトンメッセージ
おおぞら高校卒業生:杉山コーチ
屋久島スクーリング中に「学生時代の思い出・おおぞら高校で教員を目指した理由・お互いのなりたい大人像」などたくさんのお話をしたことを今でも鮮明に覚えています。自分のやりたいことにまっすぐな川田さんの姿は、おおぞら高校に入職して間もない私にとって「生徒の夢を全力で応援できる最高の仕事」だと実感させてくれました。
今度は川田さんの番です。川田さんと出会う人たちが様々なモノに出会い、未来につなげられるよう、おおぞら高校の卒業生として近い立場でみらいの子どもたちにバトンをつないでください。
理想の大人像:渡邉コーチ
「理想の大人」像と言っていただき、教育者冥利に尽きる思いです。僕も高校生の時に、ある教員に「なりたい大人」像を見つけて教育の道を選びました。川田さんの姿は、高校生だった自分が教員の道を選んだ時のようにも感じます。人生は出会いの連続であり、その一つひとつが大切なバトンとなります。川田さんが受け取ったバトンを、ご自身の経験と共に次の世代へと繋いでいってください。これからも感謝の気持ちを忘れず、周りの人の夢を育む、誰かの「なりたい大人」になれる素敵な教育者になることを願っています。

サポート校で在学時から現在まで見守る:奥平コーチ
川田くんが転入してきた当初から、春日部キャンパスでアルバイトをしている現在までずっと関わらせてもらっています(奥平コーチも大宮キャンパスから春日部キャンパスへ異動)。転入当初は大人しく内気なイメージでした。屋久島スクーリングをきっかけにさまざまなことを体験・吸収して、成長している姿が見れて本当に嬉しかったです。
空君くんは優しい方です。さらに、相手にアドバイスを言える経験値と伝える力があります。ぜひ自分の経験をたくさん話して、生徒たちをリードしてあげてほしいです。将来的にはおおぞら高校の「大きな空」として、さまざまな人をあたたかく受け入れるコーチになってくれたら嬉しいです。

屋久島での出会いを通して、自分の生き方ややりたいことが明確になったという川田さん。屋久島スクーリング参加後の行動力には目を見張るものがありました。すべての出会いと経験を自分の糧に進んでいく川田さんの今後の活躍が楽しみですね。
KTCグループではさまざまな方に多様なサービスを通して、成長機会を提供しています。今後も多くの方の自己実現をサポートしていきます。
なりたい大人になるための学校®。「おおぞら高校」
https://www.ohzora.net/
センバス教育みらいプロジェクト
https://www.senvus.com/
留学エージェント「ウィッシュインターナショナル」
https://www.wish.co.jp/
個別指導塾「ナビ個別指導学院」
https://www.navi-school.com/